リフレクソロジーとは
足は「人体の縮図」
足裏や甲には身体全体の器官や臓器の反射区(リフレックス/ゾーン)が集まっています。左足には左半身の、右足には右半身の反射区が、また、足の指先に頭部の反射区、踵は腰の反射区というように体のつくりと対応して分布しています。この反射区の状態を指で感じながら刺激することにより、対応する器官や臓器にまで働きかけて活性化させるのがリフレクソロジー(反射区療法)です。
この療法を施すのがリフレクソロジスト。私が技術を習得したアメリカでは、医療現場で働く、あるいは個人でオフィスを構えるリフレクソロジストが多いのですが、それだけに、1時間、2時間とじっくり施術し、クライアントを精神的にもサポートする「カウンセラー」のような役割を担っています。
アメリカから世界へ
足や手を刺激して不調を癒す方法は古代からエジプトやインド、中国などで行われていました。現代リフレクソロジーの礎となる「ゾーンセラピー」が確立されたのは20世紀初頭、アメリカ人の外科医フィッツジェラルド博士によります。麻酔が発達していなかった当時、患者さんが手術の痛みを堪えようと足の裏や手のひらを物に押し付けているのを目にして、何か関連性があるのでは、と研究を始めたようです。
その後「リフレクソロジーの母」と呼ばれるアメリカ人理学療法士ユーニス インガム女史によって体系化され、反射区チャートが作られ、その弟子がイギリス、ドイツ、スイスなどヨーロッパに広めていきました。
リフレクソロジーを施術の特徴からあえて分類するなら、刺激の少ない、痛気持ちいい「欧米式」と刺激的な「中国・台湾式」とに分けるのが妥当でしょう。
グラウンディング リフレクソロジー
怪我や病気を自ら治そうとする「自然治癒力」は本来だれもが持っていますが、現代人の多くはストレスなどでその力が衰えています。それを高めるお手伝いをするのがリフレクソロジーです。血液やリンパ、気、エネルギーの流れをスムーズにし、体にたまった老廃物を排出するという効用があります。また施術中は瞑想状態の意識に近づきます。
効果は如実に表れます。まず、地に足がしっかりと着き、現実をニュートラルに受け止められるようになります。表情が施術前と違い、目が輝いてぱあっと明るくなる。精神的に解放されるのです。身体的には内臓が動き出してお腹が鳴ったりトイレに行きたくなったり、体がぽかぽかしてきたり。また、回を重ねるうちに健康状態や性格までも映す足の顔、足の表情がだんだん変わってきます。
リフレクソロジーとはグラウンディングをさせてくれるセラピーといえます。