2年ごとに行われるICR(国際リフレクソロジスト協議会)主催の世界リフレクソロジーカンファレンスが9月19日~22日にアメリカ・アラスカ州アンカレッジにて開催されました。世界19か国から約80名のリフレクソロジストたちが集まりました。
10名の各国の多彩なスピーカーたちがレクチャーや実技ワークショップを展開。

フェイシャル・リフレクソロジーで著名なフランスのマリー・フランス・ミューラー医師は「動物のためのリフレクソロジー」を披露しました。犬や猫などのペットのみならず、馬や牛などの家畜にもリフレクソロジーを取り入れています。動物の場合、信頼関係を築いてから触るのは当然ですが、触られて好きなところ、嫌いなところが個々によってはっきりしているので、無理強いせず様子を見ながら撫でるより少し力を入れて触る、また1,2分位の短いセッションにする、とのこと。アラスカの飼い犬たち5頭が協力してくれ、どの子も気持ちよさそうでした。

参加者の人気が高かったのは、ベルギーのヘンリケ・バーグマンズ女史の「ストレスとトラウマのためのリフレクソロジー」のワークショップ。ストレスやトラウマに対する反応は必ず身体に現れるので、リフレクソロジストとしては足や手を触りながら微妙な変化を読み取ることを練習しました。クライアント役から最近のストレスフルな体験を聞き取りながら足や手を観察していき、変化を体感しながら、施術を進めました。この時に施術者の規則的なゆったりとした呼吸がクライアントをリラックスモードへと導きます。

最後にヘンリケさんが締めくくった言葉が印象的でした。アラスカの地はゴールドに目がくらんだ移住者によって掘りつくされた。しかし誇り高きアラスカ原住民たちは、本当のゴールドは自分の中にあるということを知っていたに違いないと。
今回のカンファレンスではほとんどのスピーカーたちからエネルギーや気の重要性が語られました。昨今の世界中の混乱や問題に対しては皆心を痛めていました。解決策はただひとつ。せめて我々セラピストたち自らが質の高い、前向きな黄金のエネルギーで満たされるように意識することなのだ、と気づかされた貴重なカンファレンスでした。